みなさんこんにちは!
アニエラのコバヤシリョウです。
松本パルコでは最後の開催となる「ANIERA gallery 06」では、イラストレーターの「東西」先生の作品を展示させて頂いております。
お忙しい中、東西先生にインタビューに答えて頂きましたので、ぜひ、チェックして頂けたら嬉しいです。
ファンの方も、イラストレーターを目指す方も、必読の内容ですよ!
東西先生インタビュー
東西
アニメーター、会社員イラストレーターを経て、2016年よりフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。同年10月に「龍と狐のジャイアント・キリング(HJ文庫)」で商業デビュー。 2022年に自身がキャラクターデザイン及びイラストレーションを担当した「陰の実力者になりたくて!」がアニメ化。 現在は主にソーシャルゲームのイラストレーションやライトノベル小説のキャラクターデザイン、VTuberのキャラクターデザイン等を担当している。
――別媒体のインタビューにて、高校卒業付近に絵を描き始めたと拝見しました。ご自身でも話されておりましたが、他のイラストレーター様に比べると専門学校からのスタートは珍しいのかなと思いますが、今高校生でイラストを始めようとしている方にとっては、第一線で活躍されている東西さんは、非常に励まされる存在だと思います。アニエラのお客様は地元の中高生など若い方々が多いです。店舗に常設してある自由帳には、多くのお客様のイラストが毎日のように書き足されており、中には将来イラストレーターを目指す子もいるかもしれません。前置きが長くなってしまいましたが、そんな将来イラストレーターを目指す若い世代に向けて、東西さんが若い頃行っていたことや、アドバイス、メッセージなどあればお願いします。
自分はスタートが遅めな部類なので、描き始めの時期は高校の頃、スポーツで培ったノウハウをベースに、とにかくストイックに数をこなしておりました。
ただただ上達を意識しての取り組みだけだと、とてもじゃないけれど、楽しくないのが現実です。
なので、自分は楽しい取り組みと、つまらないがやらないといけない練習の割合を、7:3ほどの割合で楽しい時間を多めに作ってました。
やはり、絵をかいてお金を稼がないといけないという現実はあるのですが、絵を描いてて楽しい!と思う初心を忘れないように、
「楽しい」や、「うれしい」感情をしっかり育ててあげることが大事かなと思います。
楽しいことなら続けることができ、続けることができていれば、いつかチャンスが来る。
確度の高い継続が、一番の近道だと思っております。
――東西さんの魅力のひとつに、引き込まれる世界観を作り出す構図や、繊細な色使いなどがあると個人的には思っているのですが、こうしたアウトプットを出す上で、インスピレーションソースにしている事だったり、作品だったりはあるのでしょうか?あれば教えてください。
とにかく、映像作品、町中のポスター、企業のロゴデザインなど、生きている中で使えそうなものはすべてに見(め)つけをする癖をつけるようにしてます。
ただやはり一番は、分野の近い琴線に触れたイラストや映像作品をたくさん見て、『良い』を抽出することだと思います。
――東西さんは、バーチャルタレントのキャラクターデザインや、ライトノベルのイラストなど、現在は幅広く活躍されていると思いますが、ブレイクした、突き抜けた瞬間のお仕事がどんなものだったか、もしあれば教えてください。
自分といたしましては、特別な日や行事意識は持たないようにしていますので、日々なんとか生きようとしていた結果が今として表れている印象です。
ただ、あえて事例として挙げさせていただくのであれば、お仕事をし始めの、右も左もわからない時期に、自分を年齢関係なく、いちクリエイターとして尊重してくれた作家さんに出会ったタイミングで仕事に対する自信をいただけました。
もう一つに、書籍の『陰の実力者』を担当させていただいたとき、VTuberさんのデザイン担当をせていただいたときには「小さいながらこんな絵描きがいるんだ」というように、認知していただけた方が多少増えたのかなと思います。
――クリエイターならではの日課(ルーティーン)があれば教えてください。
毎日しているルーティーンは主に三点です。
基礎体力や足腰回りケアも予ての運動やトレーニング。
思考の整理のための余暇の時間の確保。
あとは、アイデアの種を育てるために、一日一個どんなことでもいいので情報を見つけてくる事です。
――イラストを描くときのお供は何かありますか?(例えば音楽だったり、お気に入りの飲み物だったり)
仕事はコーヒーか緑茶を飲んでから始めるのでこの二つは欠かせないです。
作業の行程にもよりますが、アイデア出ししているときは、そのシーンにあったような音楽を聴きますが、ラフが決まったあとはもくもくと作業したいので、環境音か無音でガツガツ作業したい人間です。
昔は、集中できる会話劇多めの作品をずっと流していることが多かったです。
――ARIAが好きと拝見しまして、ARIAの好きな名言があれば、1つ教えてください。
※余談ですが、個人的に「何時でも何処でも何度でもチャレンジしたいと思った時がまっ白なスタートです」を体現されている方だなと感じました。
おっしゃったセリフも、とても琴線に触れております!
本作品、数えきれない名言がありまして、選べない!と言うのが正直なのですが、
(あの頃は楽しかったんじゃなくてあの頃も楽しかった・・・よね)
を選ばせてください。
いまを作ってくれた過去も、未来を創っていくい今を大切に抱き締めるから抱く変化への恐怖も楽しさも噛み締めて、
未来へ向かっていく事を肯定してくれる本作品がとても大好きでございます。。
――高校生の頃の自分に伝えたいことがあれば教えてください。
これは、今も続いていることではございますが、自分の感じたものを図るための知識や技術に目を向け続けるためにも、
自分なりの道の歩き方をしっかり身に着けてほしいなと思います。
――最後に、展示会を見に来てくれた方、これから見に来る方へメッセージがあればお願いします。
自己主張が得意でない自分の作品を連れ出してくださった先で、必然にしろ、偶然にしろ、今回ご縁ができたことに改めまして感謝を。
わざわざ足を運んでくださいまして本当にありがとうございます。
日々精進、ゆるく頑張ってゆきたい所存でございます。
イラスト展示は2024年12月22日(日)まで!
イラストレーター「東西」先生によるイラスト展示が無料で見れるのは、2024年12月22日(日)までとなります。
松本パルコの閉店に伴い、ANIERA gallery の松本パルコでの展示は最終回となります。
是非、この機会にANIERA松本パルコ店(5階)までお越しください。
会場では会場限定の缶バッチガチャや、コラボグッズ、展示イラストのご購入が可能です。
どれも素敵なアイテムになっているので、是非!
通販について
海外の方や、遠方にお住まいの方で会場に来れない方のためにコラボアイテムの通信販売も行います。
一部アイテムは受注生産となります。予め、ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
What is ANIERA gallery ??
ANIERA gallery は、日本独自の文化として発展し続けている「Japanese pop culture」という分野で、世界的にも高い評価を受けている一流のイラストレーターの皆様の作品を、地元長野県で、次世代を担う若いクリエイターや、ファンの皆様に生で感じて頂きたいという想いで発足したイラストレーターの作品展示プロジェクトです。